レースプロデューサー 石川弘樹からのメッセージ

挑むから味わえる難しさと面白さの真の魅力

ishikawa「やり切った、面白かった」と第一回大会開催前、レースと同じ条件で70kmに及ぶコースを一人で真剣に走り、興奮と充実感いっぱいの気持ちで走り終えたときのことを今でも鮮明に覚えています。

この大会のコース設定は何の情報もなく、長いトレイルがあるという雰囲気を聞いたわけでもなく真っ新な地図があるだけの状態からスタートしました。あらゆる角度からアプローチして道を探し、地元の方々にも協力をしてもらい愛知県の長野県との県境である豊根村の茶臼山高原から、静岡県にほぼ近い新城市・湯谷温泉までが「1本の道(トレイル)」という線で繋げられた喜びはとても大きなものでした。

繋いだコースをいちばん最初に走り抜けるのはコースプロデュサーとしての特権であり、実験・観察のようなものでもあるのです。実際に全てを走って、レースとしてのコースの魅力がみえてきます。距離や時間を追うごとの気持ちと身体の変化によって見えてくる景色やトレイルのコンディションが選手の目にはどのよう写ってくるのか、そこで感じてもらえる内容がこのレースというものの本当の魅力になってくるからです。私はこのコース全体を通じて純粋に「面白いレースコース」ができたと強く感じたのです。

人はどんなことにおいても難しさや未知なる世界に挑もうとする、足を踏み入れようとする願望を誰もが持っていると思います。それは何故なのか、私にもわかりません。ただ何故だかわからないものへ一歩踏み出した人のみがその感覚を身体で感じることができるのではないでしょうか。未知なるトレイルとその世界へ踏み入れ、その日の自分の力と感覚の全てを使って、挑んだ先に見えてくるものを自分自身で受け止めてみませんか。

なんだか難しくしてしまったかもしれませんが、私が感じたこのレースの「面白さ」を是非多くのトレイルランナーに感じてもらいたいと思うのです。トレイルを走る楽しみと喜び、緊張と興奮、挑戦と達成感、そんな数多くの魅力があって、その先にある走ったものにしか味わえない経験をこの奥三河パワートレイルしてみてはいかがでしょう。

今年も全国からの熱いトレイルランナーの皆さんを、愛知・奥三河にてお待ちしています。